「踏み出すことは、もっと軽く踏み出そうよ」
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車いすダンスの練習風景
【梅田智也の編集後記】
聞いているだけで元気が出るインタビュー。
「落ち込んだ時」「迷った時」に是非聞いて頂きたい。
寺田さんの明るい口調とシンプルな考え方からは、たくさんのパワーをもらう事ができるだろう。
寺田さんが、車いすダンスを名古屋でスタートさせ、ここまで広げることができたのは、「この素晴らしいスポーツを広めたい」というコアのブレない強い思いと、自分自身を信じて活動を続けてきたから。
「生涯をかけての仕事」と断言できるものを見つけた寺田さんは本当に幸せだと思うし、もし「これだ!」というものがない方は、是非探して見てはどうだろうか?
ポイントは、寺田さんが言うように「ご自身の興味・関心に蓋をすることなく、まずはやってみる事」ではないだろうか?
フルバージョン
インタビュー概要
「続ける事で、数年、数十年経って良い事が起こる」
1993年、初めて車いすダンス見た時、衝撃を受けた。
「こんな美しいスポーツがあるんだ!私もこれやりたい」と直感で感じ、
誰もやっていなかった名古屋の地で車いすダンスをスタートさせた寺田さん。
いわば開拓者であったが、障害者スポーツということもあり、初めは多くの反発や批判があった。
「だったら見てみて。一緒に活動してみて。」と伝え、活動を続けた事で、
今や寺田さんにとって「生涯をかけての仕事」となっている現在の「車いすダンス名古屋 ビバーチェ」がある。
「一生懸命やっての失敗だったら、絶対に誰か見てくれている」
「続ける事の方が難しいから、最初の一歩はもっと気軽に踏み出してみて」
「続けると必ず良い事がある」と、
日頃から大学の学生さんやご自身のゼミ生にも話している経験を明るく語ってくれた。
「またダンスをしたい」と言ってくれる事が何より嬉しい
ビバーチェには、
「他のスポーツはダメだったけど、ダンスはできますか?」と重い障害の方が相談に来る事もある。
中には、笑う事すら難しい重い障害の方もいる。
そんな方が、健常者と手を握って、音楽に合わせてダンスをしているうちに、
表情が少しつづ変わっていき、感情が動き「心が踊っている」様子が伝わってくる。
「ダンスがしたいので、またきても良いですか?」この一言が何よりも嬉しくて、
その言葉を聞きたくて指導にのめり込んでいる。
「振り幅は大きい方がいい」
学生たちには「人生思いっきり凹んだ方がいい。
それが次への一歩に繋がるから。」いうアドバイスをよくする寺田さん。
「野球やゴルフのバックスイングのように、遠くに飛ばそうと思ったら、
それだけ大きなバックスイングが必要でしょ」という面白い例えをし、
人生を彩るコツとして「振り幅の大きい方がいい」と語ってくれた。
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